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東洋経済ONLINE コンテナ店舗で挑む上越妙高駅前改革の勝算 北陸新幹線開業2年目、人口減へ新たな解?

平成 28 年度 関東甲信越建築士会ブロック会優良建築物表彰に選ばれました。

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上越タイムス 上越妙高駅西口にフルサット、17日オープンコンテナ店舗並ぶ、21世紀の上越¢フ現

上越タウンジャーナル 「フルサット」がオープン 上越妙高駅前に初の商業施設 ラーメン店や居酒屋





「コンテナによる場所づくり」       2016/8/13



 「コンテナ」という言葉が、皆様に関心を持って頂くきっかけとなると共に、ご心配もおかけいたしました。
私たちは以前から、「コンテナ」建築の持つ、移設可能性やシンボル性に、得体の知れない魅力と可能性を感じておりました。


現在の町を構成する、木造や鉄筋コンクリート造、鉄骨造の建築物は、19世紀にはすでに存在していましたが、「コンテナ」建築のような、建築の考え方〈ユニット工法、プレファブ工法、移設可能性〉は、20世紀の中頃に出てきた新しいものです。古い建築で解けない新しい問題も、新しい「コンテナ」建築ならば解けるのではないかという期待がありました。 


    



 「フルサット」は、一つの商業施設というよりは、横丁のような小さな町を目指していました。吉祥寺にある「ハモニカ横丁」や、新宿にある「おもいで横丁」のように、周りの商業施設には無い、独自の魅力が創出されるような空間を目指していました。

誰かが大きな施設を建てるのではなく、小さな店舗が連なって自然に町が出来る。始めから最終的な完成形があるのではなく、周りの町の発展と共に徐々に成長していく。そのような場所を目指していました。これらの想いに合致するものが「コンテナ」建築だったと言えます。 


    



  また、こんな事も考えていました。20世紀の建築は、潜在的に、地域性や場所性を無くしてしまう力を持っていました。その反動として、失われた地域性や場所性を回復しようとする力が生じて、せめぎ合っていたと言えます。

 失われた地域性や場所性を回復するために、例えば高田駅のように、「歴史的なデザインの引用」が試みられ、高田小町のように、古い建築物の保存活用が行われてきました。

 こうした20世紀の歴史を踏まえ、21世紀にできた上越妙高駅前という新しい町で、建築デザインは何ができるのか考えた時に、20世紀半ばに発明され、物流に革命を起こし、地域性や場所性の喪失に拍車をかけたであろう、グローバル経済の基礎をつくった「コンテナ」という20世紀を象徴するような工業製品をあえて使い、地域性や場所性を表現する挑戦を考えました。 


       



 具体的には、雁木のある商店街のコンセプトを引き継いだ、コンテナ横丁をつくるという挑戦です。雁木からは二つのコンセプトを引き継ぎました。
一つは私有地を公に解放するというコンセプトです。フルサットでは、雁木下の空間やコンテナとコンテナの間の空間が、お店同士で共有されていると同時に、フルサットの外からも入りやすいよう解放されております。この豊富な外部空間の有効活用がフルサットの特長であり可能性を生み出します。

 もう一つは、雪と関わり、特徴的な空間を生み出した点です。本家の雁木のある町では、雪を排除する20世紀的な解法によってその特徴は失われておりますが、フルサットではあえて雪に埋まる状況を作り出しております。かまくらや、雪のトンネルをつくるなど、雪に親しむ21世紀的な解法で雪の魅力を発見できるような場所になることを望んでいます。


        







企画デザイン・設計統括 中野一敏/NAKANO☆DESIGN一級建築士事務所


構造設計デザイン 横山太郎/株式会社ロウファットストラクチュア


建築確認用コンテナ製作販売 石元新二/株式会社オーシャンシステム (HPリンク http://ocean-system.co.jp/


店舗内装設計協力 黒川哲志/黒川建築設計事務所


店舗内装設計協力 長尾和青/泣Jズデザイン事務所


施工 久保田建設株式会社                 


施工 株式会社谷村建設